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【パルミー】「手のジェスチャードローイング講座」を達成

パルミーの「手のジェスチャードローイング講座」を達成しました。
内容的には簡潔に手の描き方を紹介された後はとにかくいろいろな構図で手を描いていくものでした。
講座というよりは「練習」のための内容だったように感じます。
※解説は初歩的な部分がメインだった
【ヌード】【衣服】の方のジェスチャードローイングは自分的に結構手ごたえがあったのですが、本講座はあくまで「たくさん手を描ける機会をもらった」だけで終わってしまったように思いました。
「手の描き方を学びたい」「たくさん手を描いてみたい」「反復練習の材料を探している」方におすすめの講座だと感じました。
「やさしい人物画」の模写を一通り達成
先日から進めていた「やさしい人物画」の模写を一通り終えました。
人体の描き方についての地力が底上げされたような感じがしています。
最近は一枚絵を描いていないのもあって、具体的にどこが強化されたのかは自分でもよく分かっていないのが正直な意見なのですが、線を引いたり影をつけるときの迷いはかなり減ったように感じます。
自分的に大きかったのは「アナログで絵を描くことの楽しさ」を再認識させてくれたことで、本書の模写は前半をシャーペン、後半は鉛筆での模写を行うようにしていました。
好みや個人差はあるかもしれませんが、鉛筆なら線と陰影を簡単に描き分けたり力加減もデジタルよりもしやすいので、骨格や筋肉の描き方を覚えるための反復練習や、ハッチングやトーンをつける際のペンの動かし方も勉強できたのが良かったです。
模写は引き続き鉛筆でやっていく予定です。
明日からは「スカルプターのための美術解剖学」という本の模写を開始しますが、こちらは「やさしい人物画」以上の情報量なのでかなり長丁場になりそうです。
記号化って何?
ここからは思いついたことをだらだら書いていくコーナーです。
不思議な話で、人間は「目」「口」に見えるものさえあれば、それが「顔」に見えるらしいです。
例えば天井のシミが顔に見えたり、ラーメンのスープに浮いている油やネギなどがたまたま顔に見えた経験は皆さん1度は経験したことがあるのではと思います。
この現象はイラストにも応用でき、ある意味私たちが普段見ているイラストはこの現象が適用されているのではと感じたのです。
例えば下のイラストは簡単に人物の顔を描いたものです。

一応顔には見えますよね。
輪郭があって、目があって、鼻があって、口、耳、髪がある、そう見えるはずです。
しかし、それぞれのパーツの形状は実物の人間の目や鼻とは大きく異なります。
実際の人間ならこんなに目は大きくない、そもそも縦長ではなく横長の形状になるはず、鼻や口も実際の人間とは異なる部分が多いです。
「丸」「三角」「四角」などのシンプルな要素で形成されていながら、それが人の顔に見えたりするのは面白いですね。
この実物では複雑な形状に見えるものを簡単な図形にして描くことを「記号化」と呼ばれるようです。
実際には記号化だけでなく誇張やデフォルメも合わせて行描かれることが多いでしょう。
昨今のイラストでは劇画や写実的なイラストを除いてほとんどの場合は記号化が適用されたイラストと言っても過言ではないのかもしれません。
イラストが上手い=記号化が上手い?
「イラストが上手い」と言える要素は実に多岐に渡ると思うのですが、最近はこの記号化についても上手さの要因の1つなのではと思うようになりました。
自分や見たものや伝えたいものを「どう記号化するか」がかなり重要な気がします。
萌えイラストでは「目をキラキラさせる(目を大きく描く)」「鼻の穴は描かない(鼻を小さく描く)」「唇の描写は控えめにする」などの誇張やデフォルメが行われ描かれていることが多いです。
しかも「目=丸+線(まぶた)」「鼻=点or三角」「口/唇=線」というようにかなり簡単な図形で形成されており、それや見やすかったり、伝えたい部分が伝わりやすかったりする要因なのではと思います。
逆にイケメンキャラクターのカッコよさを伝えたい場合は、瞼を角ばらせたり、鼻を鋭角に描いたりすることが多いですね。
伝えたいことが正しく伝わるイラストが描けるということは「イラストが上手い」と言える要因の1つなので、状況に応じた記号化ができることがイラストの上手さの1つなのではと思います。
カートゥーンアニメなどでは、かなりデフォルメや誇張がされたキャラデザのキャラクターが登場しますが、それが動いていても違和感を感じないのが不思議です。
おそらくデフォルメ度合いは関係なく、正しく記号化されておれば輪郭は輪郭に見え、目は目に見えるため破綻することがないのではと思います。
記号化ルールを再構築して上達を目指す
「パーツを図形化すればいい」と聞くと簡単そうに聞こえますが、それが簡単にできれば苦労しませんよね。
自分が最近意識しているのは「想像で描かない」「悪い手癖をやめる」ということです。
「想像で描かない」について、例えば記号化して描いた目は私の場合「平面」に見えてしまいがちでした。それもそのはずで私は「顔の平面に目の絵柄が描いたシールを貼っている」ように見えるように記号化してしまっており、それが立体感を感じない目元を描いてしまう原因になっているように感じたのです。
当たり前ですが、目は眼球とそれを覆う皮膚で平面ではなく「球体」として描くのが正しいはずです。
そこで「悪い手癖をやめる」という話に繋がり、過去に学んだ手癖や記号化のルールを手放して、再度実物やお手本を見ながら各パーツなどを記号化するようにしなければならないのではと感じました。
自分の場合は、まず「顔(頭)は平面ではない」「目は球体である」ということを考えながら、現在自分の中に染み付いてしまっている記号化のルールを再構築するのがよさそうです。
※記号化そのものが悪いのではなく「絵柄に合っていない」「イラストを通して伝えたいことと一致していない」「整合性が無い」というような記号化を行ってしまうのが良くないのだと思います
色についても結局は「光=黄」「影=青」というようにある種の記号化のような気もします。
影についても「ここに光がある時はここに影をつける」「この方向から光が来ているのなら落ち影はこうだ」というように記号化できるのではと思います。
(記号化というよりはルール化?)
線の記号化と色や影の記号化が合わさって、描き手によって各々の「絵柄」となるのかもしれませんね。
今回は記号化について自分なりに考察する内容でした。
実んの中での結論は正しい「記号化」「ルール化」がしたいのなら実物を見ろ、見かけだけでなくその構造も知れ、光と影のルールを知れ、色をよく見ろ……ということでしょうか。
とにかく、今の自分がなんとなくの手癖でパーツを描いたり色や影の位置を決めるのは上達を目指すうえであまり良くない癖だなと思います。
模写を行う場合でも「その線が引かれている理由は何なのか」「なぜその線はそこで曲がるのか」「なぜその部分に陰影が付くのか」などを考えながら取り組むことができれば、より大きな勉強効果を期待できそうですね。
最近描いたイラスト
大きめの進捗は「夢幻次元」シリーズのモンスターイラストが予定していた24体を描き切れたことです。
後半やたらマッシブなモンスターが多いのは筋肉の勉強をしたアウトプットも兼ねていたのも理由だったり。
筋肉の描写だけでなく塗り方法のアウトプットにも本シリーズのイラスト制作が役立ったのでかなり大変でしたが収穫がたくさんあった素材の制作でした。
特に今メインで使用している塗り方は本シリーズのイラストを制作している途中で発見したもので、これの発見は自分にとってかなり大きなものでした。
ちなみに自分のお気に入りは画像左の斧を持った巨人のような姿の「バッドラック」という怪物です。
夢幻次元シリーズの素材配布は「七三ゆきのアトリエ」の方で11月頃から開始する予定です。
今後の情勢にもよりますが本シリーズが、キャラクター系の素材シリーズとしては最後になる可能性もあります。(2024年のことは本当に分からん)
とにかく自分としては本シリーズの素材の制作は感慨深いものでした。
(立ち絵部門の素材制作はまだ終わってないけどね)

ご依頼を受けた者も合わせていろいろな立ち絵を描く機会もありました。
最近は1影よりも薄い影(勝手に0.5影とか「トーン」って呼んでる)というのを入れるようにしてみましたが、これが結構自分の出したい雰囲気に貢献してくれているので引き続き使っていきたいと思います。
陰影について勉強しているのもあってか、奥行きや立体感の表現ができるようになってきた気がします。
以下のイラスト制作時から「記号化の矯正」をはじめてみましたが、いつもと変化はあるでしょうか……?

Discordに期間限定のイラスト勉強サーバー作りました

イラスト制作を楽しむことや画力アップを目的としたDiscordサーバーを作りました。
イラストの進捗などを共有できる他、イラスト以外の雑談も自由にして頂いて構いません。
あくまで楽しみながら成長することが目的で、添削などは行う予定もなく、進捗の報告や画力アップ方法に関する情報交換の場として使えればいいなと考えています。
画力のレベルや絵柄などは関係なし、とにかく「イラストが上手くなりたい」と思われている方なら歓迎しますし、サーバーから抜けるのも自由です。
単に、イラストの勉強している様子を見たい方やROM(見学)のために加入していただくことも問題ありません。
なお、未成年・モラルがない方の加入はお断りします。
↓サーバーの加入はこちらのURLからどうぞ!